先日、日本百名山のひとつ伊吹山(1377m)というお花畑で有名な山に行ってきました。
ドライブウェイで山腹にある観光駐車場まで車で登る、1時間弱のお気楽ハイキングです。

山頂を目指して登っていくと金網でできたゲートが登山道にいくつかあるのです。人間はドアを開けたり、網をくぐったりして通り抜けることができます。最初は熊が降りてこないように?などと言っていたのですが、これは伊吹山の植生を守るため、野生のシカやイノシシが山頂付近に行かないように防護している柵だったのです。
そのおかげで、登山道脇には、ヒメレンゲやクガイソウなど黄色や紫の高原植物がたくさん咲いていました。
植物の中には、人間が勝手に環境を変えてしまったことで弱くなり絶滅してしまうものもあります。守ってあげることで保っているものもたくさんありますね。

導入サポートのお申込みが増えています

夏休みに入って、どんぐり問題導入サポートのお申込みが増えています。
7月の糸山先生東京講演会に参加されて、どんぐり問題を始めたいのです、という方がほとんどです。
低年齢のうちに、学校教育につぶされない思考力を育ててあげたい!というお気持ちが伝わってきます。

そして、導入サポートを開始しますと、まず出てくる質問がこのようなものです。

・どんぐり問題をどうやって教えたらいいですか?
・どのくらいの頻度でさせればいいですか?
・一問も正解できないのですが、解法を教えないでできるようになるのですか?
・外遊びはどんなことをどれくらいですか?

そんな保護者の方に初めにお伝えしたいのは、どんなに周りから水をやったり日を当てたりしても、その子の中から芽をだそう大きな実をつけよう、という気持ちがなければ、芽が出ても大きくは育たないということ。
芽が出る前にどんなに肥料をやっても無駄だし、かえって発芽を抑制してしまっているかもしれません。

植物の種に必要なもの

確かに水や光、温度などの環境は大事なのです。
それらが全くなければ生きることができません。
でも、乾燥に適応する植物や日影が好きな植物があるように、その子にあわせた環境を見つけなければ育つことができません。

はちたまどんぐりの導入サポートでは、その子にあった環境をどうやってみるけるか、というお話しを面談やオンラインでさせていただいています。

その子にあう環境というのは何か?

いままでの生活だったり、ご家族、学校、習い事の影響も大きく受けていることなので、それらを見直すことも必要だと思うのですが、一番効果的だと思うのは、「その子のリズムを知る事」です。

指示をしない、急がせない、恫喝したり、言葉で言わなくても態度で圧力をかけたりしない。
生活リズムを自然と同じ概日リズムに戻し、ゆっくり丁寧に暮らすことで見えてきます。
そうしたら、その子のリズムを見つけたら、それあわせた生活をゆっくりと継続していきます。

どのような変化や効果がありますか?

継続していくと、どのような変化や効果がありますか?というご質問もいただきます。

一般的な種(たね)に例えてお話ししますと、
その子(種)にあった環境においてしばらくすると、まず種から根がでてきて、徐々に周りの環境になじみます。土の中ですから、上から見た分にはよくわかりません。ちょっともぞもぞし始めたかな?くらいでしょうか。
しかし種の中にはもう幼芽という双葉の赤ちゃんができています。硬い殻の中に胚乳と一緒に入っていて、まだ外からは見えません。

さらに継続していくと、見た目には突然種が立ち上がったと思ったら、殻を落としてそこから双葉がでてきます。
その時には、もう根はその数倍四方に広がっていて、しっかりと支えてくれています。
そうなったら、もう少し厳しい環境においてあげて、少し難しい問題を与え続けていくことで、植物は強くたくましく育っていくでしょう。
土の中には太くまっすく伸びる根や、横に斜めに大きな石などをうまくよけて、張り巡らせている根がもうすでにできているのです。
根を脳のシナプスに置き替えてみると、子どもの脳にどのような効果があったかイメージできますよね。

さてこの後この子(種)は、どのような大木になるのか?

それは、その子にしかわかりません。

双葉からでた本葉は、環境にあわせて楽しい方向に、うれしい方向に伸びていくでしょう。
大木になる種だったら、途中でシカに食べられてしまわないように守っていたとしても、すぐそんなこと必要がない大きさに育っていくでしょう。
逆に長い間そっと見守ることが必要な種もあるでしょう。

低学年でどんぐり問題に出会われたらラッキーですね、とお伝えしています。でもそれは高学年では手遅れ、と言っているわけではありません。
その子、その子が心地よいと思う環境で育つことが大事なのですね。今が一番若いのですから、いつでもその子にあわせた環境へのリセットはできるのです。

適した環境は違う

伊吹山のような山では、山すそはツバキなどの常緑広葉樹が生えています。
そして標高が高くなるにつれてサクラなどの落葉広葉樹、スギ、ヒノキなどの常緑針葉樹と大木が多くあるのですが、さらに標高が高く山頂付近になってくると、風が強く気温が下がってきて低木や草原となります。
それなのに、山頂でお花見したいから、と山頂にサクラを植えても、サクラは山頂では育ちません。
高原植物を庭に植えたいと思っても、上手に育てることは大変難しいでしょう。

それなのに、「なぜでしょうか?」と質問する方が多いです。
他の子は習い事も塾もスポーツも、ゲームをやっていても賢くなっていますよね、と。

なぜならその植物に適した環境が違うからです。
兄弟であっても、その子の快適な環境は違います。
同じ刺激でも、同じ自然条件でも、耐えられる植物と耐えられない植物があるように。

まずは、その子が心地よいと思う環境を知り、基本的な環境を整えたら、その子が楽しく学習できるように工夫して、その子が伸びたい方向に伸ばしてあげたらいいと思います。

「その子が伸びたい方向」はどうすればわかりますか?

それは、その子ども自身が自ら発見するしかないですよね。
自ら発見する力を可能にするのは、安心感、たのしいと思うこと、満足する経験、自分の頭で納得すること、そして思考、思考の忍耐力。
このほとんどが「味わうこと」です。感味力を持った子が、インプットを消化してアウトプットできる子に育っていきます。

どんぐりの実は必要なものを持っている

どんぐりの実は、割ってみると2つに割れます。ピーナッツも2つに割れますね。
こういう種は、じつは種の中にもう双葉があって、その双葉に栄養を蓄えた状態になっています。
発芽に必要なものは、もうすでに子どもの中にあるのです。

こうしてみてみると、子育てって時間がかかるように思いますよね。
でも0歳から12歳まで、12年間しかないのですね。
5歳でどんぐり問題に出会ったら、もう1/3が過ぎていて、あと7年間です。
どんな子も自分の種の中に「発芽する栄養」を持っています。外から与えるのではなく、中から生まれてくるものなのです。

12歳には、もう「その子が伸びたい方向」が見える力を持っているように、さあ、この夏から始めてみませんか?

はちたまどんぐりのメールde教室もどうぞ、活用してください。
取り組みの日の朝と直前に、お子さんの段階にあわせてチョイスした問題をメールでお知らせし、添削させていただきます。

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はちたま どんぐり

どんぐり倶楽部や良質の算数文章問題に取り組んでいる方を支援します。実際に一緒に取り組みをしたり、お悩み相談、話題の共有などで、子供たちがスムーズに取り組めることを目指します。もちろん、インターネットからのアクセスも大歓迎です。 はちたまどんぐりでは、導入サポート、お家取り組みのサポート、どんぐりポケットを提供します。